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最先端獣医療を導入

レーザーメスレーザーメス

 半導体レーザーメスを用いることにより、出血の少ない手術が可能となりました。また、応用を広め、癌細胞を一瞬に蒸散させたり、粘膜の凝固、殺菌に有効であります。当院では、半導体レーザーメスを全国でもいち早く導入し、癌患者の犬や猫に応用して命を助けてきました。また、頑固な猫の慢性便秘症(猫巨大結腸症)の外科手術法(レーザー溶接法による猫結腸亜全摘術)にも利用して50症例以上もの命を助けてきました。

 眼科領域においては、緑内障(眼圧が高くなる目の病気)の治療にも効果が認められ、凝固およびバイパス形成に使用しています。

 料金 とくにレーザメスを使用したことによる特別料金は発生しません。

 

緑内障レーザ治療例

症例:サモエド、雄、1才
症状:急に眼の痛みと涙
他病院で治療したが悪くなる一方で来院

右図:来院時の所見。
右目(画面左)の眼圧は50mmHgと亢進してかなり痛そうです。
目薬も、嫌がってなかなか投与させません。

 

レーザーで毛様体凝固術2週間後の所見。
痛みもとれて目薬も一日一回の投与で維持しています。

 

学会発表

平成12年 日本小動物獣医学会(中部) 発表 2000年9月3日   
猫巨大結腸症に対する結腸亜全摘術の新手技に関する検討

                          ○山田英一(新潟県開業) 柴田 武志 (岐阜県開業)

1.はじめに

演者らは猫巨大結腸症の結腸亜全摘術に対し,術者の熟練度を必要としないsurgical stapler法(以下GIA法)またはレーザー溶接法(レーザー法)による結腸亜全摘術を提唱した。今回は,この二法に対し腸管吻合を機能性端々吻合法 と開放管腔法についてそれぞれの臨床経過を比較し,臨床上有効な知見を得ることができたので報告する。

2.材料および方法

機能性端々吻合法を行った症例は体重3.2〜4.5kg。年齢は3〜11才の猫巨大結腸症6例であった(GIA法4例,レーザー法2 例)。原疾患は骨盤骨折に続発するもの4例,特発性のもの2例であった。開放管腔法を行った症例は体重2.8〜6.0kg。年齢は4〜10才の猫巨大結腸 症8例であった(GIA法5例,レーザー法3例)。原疾患は骨盤骨折に続発するもの5例,特発性のもの3例であった。術後経過の観察は2〜4年間であり, 術後管理に緩下剤投与や食餌療法はおこなわなかった。

3.結果および考察

機能性端々吻合法において便秘の再発があったものは6例中4例で術後7ヶ月〜2年3ヶ月にみられた。再発例の処置は,4例全てに開放 管腔法をおこない,その後の再発はみられなかった。

開放管腔法においては8例中2例で術後2年7ヶ月と術後3年4ヶ月後に便秘の再発がみられた。再発例の 処置は,2例とも浣腸処置で宿便を排除し,その後lactuloseの投与で良好に経過している。

巨大結腸症の本態は,全結腸の輸送能低下をきたすslow transitにあるといわれている。したがって,結腸部分切除術だけではslow transit constipationが改善されないのは当然で,根治的治療として結腸亜全摘術が必要なのは合目的であると考える。

しかし,人医においても結腸亜全摘 術がはじめて施行された1972年当時は,その手術死亡率が28%と高率であったことで,いかに手技および術後管理が高度であり,本症に対してその術式が ほとんど施行されていないのが実情であった。演者らもその術式に対する経験不足より,適応に関してはかなり慎重にならざるを得なかったが,GIA法および レーザー法でその点が解消された。

今回は,吻合法の術式を機能性端々吻合法と開放管腔法における術後経過を比較してみたところ,GIAおよびレーザー法に おいて縫合部の癒着の少ない開放管腔法が便秘の再発も少ないことが判明し,本疾患の根治術の一方法として提唱するものである。

 

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